飴でもいいから釣りをくれ！

数ヶ月前に閉店した庶民派スーパーの後に、
先日、新しいスーパーが開店した。
デンパサールに古くからある「HERO」というスーパーの系列で、
ご多分に漏れず、外観は今風の小綺麗なスーパーという感じ。
品物が新鮮で良質なわけでも、値段が安いわけでもなく、
中途半端な高級志向を気取っているようで、
こうした当世流行のステレオタイプのスーパーは、
どうも何となく好きになれない。

トマトや人参、ジャガイモなどの野菜と、乳製品、缶詰を買ったのだが、
驚いたのはその会計。
レジで告げられた合計金額が１２３，０００ルピアだったので、
びったりの金額を支払い、店を出てからレシートを見てみたところ、
実際の合計金額は１２２，７９０ルピアで、
端数の２１０ルピアは、「寄付」という名目で自動的に処理されていた。

そもそもこの「寄付」とは、いったい何のための、どこへの「寄付」なのか？
たった２１０ルピアのことだが、店側が勝手に端数を切り上げて、
客が支払うより前に小銭を搾取するとは、何とも小狡く呆れるばかり。
すっかり世知辛くなった今のバリ島では、
たとえ釣銭代わりの飴玉でも、もらえるだけマシということか。

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