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飴と不景気 [奇妙奇天烈]

バリ島では、釣銭の小銭代わりに飴を渡されることがある。
初めてのバリ島で、店員がズザザーッとレジのキャッシャーに
飴を流し込んでいるのを見て、度肝を抜かれた記憶があるが、
これは、おつかいのお駄賃でも、サービスの一端でもない。
candy1.JPG
こうした釣銭代わりの飴は、貨幣価値の変動などで、
少額のルピア(数銭、または数円)に貨幣としての価値がなくなった
ことによるが、ここ数年、インドネシアの経済発展に伴い、
小さな地元スーパーなど以外では、飴をもらうことも少なくなってきた。
candy.JPG
ところが、昨年の半ば過ぎ頃から、今まできちんと硬貨を釣銭と
していた大手スーパーや小綺麗なワルン、レストランなどでも、
再び釣銭代わりに飴が渡されることが増えてきた。
先日も、いわゆる在住外国人向けスーパーで、
普通であれば500ルピア硬貨が釣銭として渡されるべきところ、
100ルピア硬貨が3個に、飴が1個というお釣りで驚いてしまった。
世界的な金融危機と物価の上昇で、インフレ傾向にあるインドネシア。
「塵も積もれば・・・」的な発想で、100ルピアや200ルピアの小銭を
出し渋り、再び飴に切り替えているのかもしれない。

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